エンジンをかける前に

●油脂(オイル等)/消耗品関連

・エンジンオイル&オイルエレメント
 たいていの優良店なら納車時に新品のオイルに交換してくれます。しかし、いくら後で新品交換をするといっても、展示されている車両にオイル容量が半分以下しかないというショップでは、アフターについて心配せざるを得ません。なぜならその容量で試乗していることもあり得るからです。
 エンジンオイルはエンジン本体近くのレベルゲージを抜けば、簡単に確認できます。容量とともにオイルの汚れ具合もチェックしましょう。


基準線と実際の液面を比べてみよう
・ブレーキフルード
 ブレーキフルードは、タンクにある基準線まで液面があるかどうかを確認します。また、黄金色の液が黒ずんでいたり、異物が混入していたりする場合は、フルードを交換する必要があります。
 フルードが基準線より減っていたら、フルードが漏れていたり、ブレーキパッドが磨り減っている可能性があり、フルードの交換のみでは対応できない場合もあります。
補充や交換で直ると言う誤解を招きやすい部分なので注意が必要です。
 フルードが極端に減っていると感じたら、お店の人に相談してみましょう。

・ラジエーター液
 エンジンオイルを交換しても、ラジエーター液はそのままで納車というショップは少なくありません。
 たいがいのメーカーでは、ラジエーター液は緑色(まれに青色)をしています。熱にさらされれば、当然くすんだ色になってきます。そうなれば本来の冷却性能を発揮できず、最悪はオーバーヒートという事態になりかねません。
 ラジエーターの材質によっては、凍結防止剤を投入することで、逆に錆が発生したりすることもあります。また、軽い接触でラジエーター本体のフィンを傷つけてしまい、漏れ止め剤を注入して穴を埋めたものの、それが原因で錆が発生している、というケースもあります。
 ラジエーター本体の交換はかなりの出費となります。ラジエーターキャップを開けて(危険ですので、必ずエンジンが冷えている時だけにして下さい)、内部をのぞき込むぐらいの確認が必要です。


過充電のしずぎで希硫酸が沸騰した例
・バッテリー
 バッテリーがなければクルマは絶対に動きません。しかしバッテリーも立派な消耗品です。バッテリーメーカーでは2〜3年ごとの交換を推奨しています。
 小さいバッテリーの割に、ナビゲーションやオーディオを満載していたりすれば、それなりに消耗しているのは確実。また年式の割に走行距離が少ないと、普段バッテリーが充電されないために、走るたびにバッテリーへの負担が大きく、寿命を縮めている可能性も考えられます。
 本体上部から希硫酸が吹いているような跡があれば、寿命は残り少ないはず。セルごとのバッテリー液量がバラバラになっていれば、レギュレーターに狂いが生じている可能性があります。
 バッテリー本体はけっこう高価なものです。購入前にきっちり確認しておきましょう。

・ファンベルト
 エンジンルーム内にあるラバー類もチェックしましょう。重要なところではファンベルト。このベルトがたわんでいると、エンジンへの無用な負荷が大きくなって、様々なところへ悪影響を及ぼします。
 ベルト部分を触ってちゃんと張りがあるかどうか、見た目で傷や亀裂が入っていないかを確認してください。

・タイミングベルト
 これはエンジン内部にあるベルトのことで、外からは確認できません。しかしタイミングベルトが切れると、たとえ走行中でもエンジンが一瞬のうちに止まってしまいます。
 ラバーでできているタイミングベルトの寿命は、だいたい8万〜10万kmといわれています。高速走行中に切れることが多く、近年このトラブルが注目されたおかげで、良心的なお店では納車前に無料交換に応じてくれるところも増えてきました。
 過走行車を購入する場合は、このタイミングベルトの交換を購入条件に出すとよいでしょう。交換済みであれば、「どこの工場でいつ交換したのか」といった事項が記載されている、整備履歴書を見せてもらいましょう。



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